柳下毅一郎さんといきなりトーク(高橋洋)_狂気日記_映画:『狂気の海』 | CineBunch

■ 柳下毅一郎さんといきなりトーク(高橋洋)

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 本日7月4日のカップリングは『インフェルノ 蹂躙』。
 映画評論家&犯罪研究家の柳下毅一郎さんが見に来てくれると知って、いきなり電話、その場でトークをお願いしてしまいました。ちょうどその時、柳下さんは映画秘宝田野辺氏と愛犬家連続殺人事件の原稿について打ち合わせ中だったそうな。
 で、上映終了後のいきなりトークの光景が上の写真。いきなりの事態にユーロ受付大谷さんがケータイで撮ってくれました。大谷さん、ありがとうございました。 

 先日、黒沢さんトーク後、まだまだ山のように質問があったらしい黒沢さんから「ところで『狂気の海』の妹は最後に何で××するの?」と訊かれたんですが、うーん、多くの人から同じこと訊かれます。ところが今日で3回目の柳下さんは「だって××だからでしょう」とズバリ。いや、3回見なくても判ったらしいけど、さすが不条理な犯罪心理の探究者であります。
 『インフェルノ』はやはり柳下さんのど真ん中だったようで、いやあ、見て貰って良かった。実は愛犬家殺人事件から発想した映画ではないのだけれど、そういうことにして犯罪研究方面で紹介して頂きたいです(ちなみにモロに愛犬家連続殺人事件を扱った僕の監督作は、中原翔子さん×長宗我部陽子さん出演の『怪談新耳袋・庭』です)。
 その後は、行方不明の姉を探す妹の物語は原型は『サイコ』なのか、いや、たぶん『サイコ』の元ネタだと思う『第七の犠牲者』(マーク・ロブスン)が僕は好きで‥‥とドンドンマニアックな話題に。もちろん『顔のない眼』も好きですが。
 見直して、個人的に最も動揺したのは、殺人夫婦のアトリエに浮き輪が置いてあったことだった。あれは何だったんだ‥‥。
 お客さんは満員とはいかないけど、まずますの入り。最後まで告知なしのトークにつき合って頂きありがとうございました。
 柳下毅一郎さん、ユーロ・スタッフのみなさん、お世話になりました。
 そして明日5日はいよいよ辻真先先生・切通理作さんとのトークです。
 トーク前にサプライズ上映もあります!