監督:宮本亮
出演:幸修司、杉原利明、氏原大、佐々木秀明
■ 映画美学校同期の友人が実家に帰ると聞きつけ、ならば彼を利用して言いたいことを言おうと作りました。人物のエピソードは実話、物語はそこから想像される未来です。3年後の現在、僕達は居場所も心もばらばらになったけれど、そのきっかけは本作なのかもしれません。
●『山嵐』とは違った意味で、その時、その場所でしかあり得なかった人と人との関係を捉え得た青春映画の佳篇。冒頭の見る者を引き込むショットから、説得に訪れる友人たちが次々と論破されてゆく愉快さ、エンターテインメントとして見せ切る妙はなかなかのものです。周囲の関係者からは監督本人が出演していないことに非難が集中しているそうですが、本当にそうだ。
(高橋洋)