監督・撮影・編集:西尾孔志 撮影助手:地良田浩之 音楽:小林祥夫
出演:小島祥子、和田純司、鼓 美佳、渡辺大介、中村哲也、三嶋幸恵、宇野祥平
■ 高橋洋監督の≪マブゼ映画≫『夜は千の目を持つ』に衝撃を受け、自らも≪マブゼ映画≫をと世間の無理解に抗うように孤独に作り上げた、総勢50名を越す登場人物による一大レクイエム。終末へと向う運命の中で、さぁ、お前自身の国歌(ナショナルアンセム)を歌え!
●「マブゼ映画」というものがあり、それは正伝を撮り上げたラングやハラルト・ラインルたちのみならず、ジョルジュ・フランジュやクロード・シャブロルが撮らざるを得なかったもの、リヴェットやゴダールや黒沢清が敬意を払い続けるもの、なのだ。それは何かの影響によってではなく、「使命」として撮られる。マブゼの有名な台詞「私は国家と交戦状態にある。私自身が国家なのだ」を西尾孔志は大胆に読み替えようとした。『ナショナルアンセム』は「マブゼ映画」であると共に「マブゼ映画」への挑戦でもある。
(高橋洋)
(高橋洋)
7/2(水)と9(水)上映